星新一ショートストーリー的なこと
僕は以前、プラスチック容器包装の専門誌に寄稿したことがある。
その原稿に書いた内容に、星新一ショートショートに出てくる話かと思ったと書いた。
『おーい』という作品だが、簡単に説明すると人類は大きな穴を見つけ、そこに何でもかんでも埋まらない穴だからごみを捨てても大丈夫だと思っていたら、捨てたごみが空から降ってきたという話だ。
SFの話だが、恐ろしいことに日本でもそれが起こっている。
中国にプラスチック資源を輸出していたが、中国が輸入制限した。
困った日本は東南アジアに白羽の矢をたて、マレーシア中心にプラスチックを輸出。
しかし輸出した先の管理がずさんで、川から海に流れ、黒潮に乗って日本に戻ってきているという都市伝説がある。
まんざら嘘でもないだろう。
目の前から無くなればそれでいいという思考の結果。
自分で出したゴミは、自分で責任もって処理するという思考がもっとも大切だと思う。
そこで初めて自分がどれだけのごみを排出しているか理解できる。
個人でも国でも目の前から無くなれば、それでいいと考えていると、僕は星新一先生の『おーい』のようなことが起きると思っている。
ひょっとしたら、星先生はその当時からそう思っていなのかも……。
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